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コザクラインコ・よもぎちゃん(女の子・11才)の咬みつき改善トレーニングのご紹介

3月末ごろに佐世保で開催した鳥さんヒント講座にご参加いただいたコザインコのよもぎちゃんについて、ぜひ飼い主さんとよもぎちゃんの取り組みを知っていただきたく、ご紹介させていただきます。

飼い主さんは福岡県大牟田市にお住まいの方で、遠路はるばる、佐世保までお越しいただきました。ご相談内容は、コザクラインコの女のコの咬みつき改善について。コザクラインコだし、女の子だし、咬むのはもう当たり前なんでしょうか、、、さらには、もう11才だし今から改善するのは難しいのでしょうか、、、という感じの飼い主さんでしたが、鳥さんはいくつになっても学習できますよ!ということで、チャレンジしてくださいました。

咬みつかれるのはやはり痛いですよね。。。でも、咬むからという理由でケージから出せなくなってしまうという事態は避けたいという想いがあります。この時は、他の参加者の方々もいらっしゃって1対1のご相談ではなく、たっぷりと時間をかけることはできませんでしたが、主なポイントをお伝えしました。

1.咬まれない環境作りをする、鳥さんに咬む経験をさせない。

物理的に、クチバシが体に触れないような接し方をする。

鳥さんのボディランゲージをよく観察する。

飛びかかってくるということでしたので、飛びかかるぞ!の体勢を見せたら手ではなく、何か物で遮る。手だと咬まれるので。

2.望ましい行動(この場合は咬まない時)の時にご褒美をあげる。

ポジティブレインフォースメント(ご褒美トレーニング)

以上の2点です。

個別相談の時もそうですが、まずはトレーニングに取り組む最初の1週間を経過した頃に一度、飼い主さんからご報告をいただくようにしています。ご相談内容によっては、このご報告は1か月後になる場合があります。咬みつき改善の場合、適切に対応すれば、最初の1週間で鳥さんに変化が現れます。ただし、これは「変化」であって、改善にいたって行動が定着してくれるには1か月くらいはかかります。咬みつき歴が長いと、もう少し長いこともあります。

もし、この最初の1週間で変化が全く見られなかった場合、残念ながら、鳥さんに適切にトレーニングが伝えられていないと判断して、トレーニングの内容の見直しを行います。なぜなら、適切に伝わらない方法でいくら長い期間かけてトレーニングしたとしても、改善には至らないからです。

今回は、11才のコザクラインコさんということもあり、鳥さんには鳥さんのこれまでの11年間の経験と実績があることから、これから鳥さんの行動を変えていくためには、最初の1週間でどのくらいまでできるかな~と思っていました。ちなみに、「鳥さんの行動を変えていく」と書きましたが、実際には「飼い主さんの行動を変えていく」というのが正解かもしれません。

ということで、よもぎちゃんの咬みつき改善のトレーニングのご報告をいただいた時の内容を抜粋してご紹介します。

飼い主さんからのご報告:「コザクラインコ・よもぎ」トレーニングの件(初日から約1週)

1.咬まれない環境作りをする、鳥さんに咬む経験をさせないために、飼い主さんが取り組んでくださった内容は次のとおりです。

「噛まれる頻度が激減しました。この10日ほどで痛いほど噛まれたのは数回。」とのことでした。

実際に、飼い主さんが行ったこととは、咬んだ時や咬むぞ!と飛びかかって来そうな体勢をとった時に、よもぎちゃんが一瞬思いなおしてくれるような物を登場させることでした。これによって、一旦クールダウンしてもらいます。よもぎちゃんの場合は、ミトンとおもちゃ箱を大きくガラガラ鳴らす、という対応だったそうです。どちらも有効だったとのことですが、これと同時に、飼い主さんとしては少々どちらも怖がらせ過ぎてしまったかも…ということで、また別の物を探すことに。トレーニングを行っていく上で、一貫したルールは必要ですが、このように常に見直すことができる飼い主さんの対応力も必要です。

これに加えて、『撫でるのはうなじより上』を実践されたそうです。身体部分を撫でる、つまり身体に刺激を与えることで発情を促してしまうと、攻撃的な行動が現れやすいことから、撫でるのは首から上でお願いしました。

上述のことに取り組んでいただいた結果、「私さえ必要以上に手を出さなければ、よもぎの方から噛みにくるということは、頻度としてそんなに高くないのかも・・・今の実感です。それと、体全体を手ですっぽり包んで撫でたりしていたので発情スイッチに触れてしまってたかな~と。」というのが、飼い主さんが観察を踏まえて感じてくださったことのようでした。

鳥さんの行動には必ず理由があり、鳥さんを取り巻く環境が鳥さんをそのように行動させている、という応用行動分析学の考えにあるように、飼い主さん自身で気付いていただいたことで、この先も大丈夫だなと感じました。

そして、肝心なご褒美トレーニングの方については、あまり実践できなかったそうです。望ましい行動の直後にご褒美をあげることが、このトレーニングの大事な部分なので、実際に、咬まれる回数が激減している今の段階では、ご褒美をあげるチャンスも格段に増えたということになるのでぜひ「褒める」方に重きを置いていただくようにお伝えしました。

飼い主さんからのご報告:さらに2か月後

そしてその後、さらに2か月が過ぎてから飼い主さんからご報告をいただきましたので、抜粋してご紹介いたします。

●小型インコとしては長生きしてくれているよもぎときなこ(もう一羽のコザクラインコさん)。こんな飼

い主に長年付き合ってくれ、付いてきてくれてありがとう〜☆という気持ちでいっぱいで、彼女たちの残りの鳥生が、少しでもより豊かなものなるよ