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翻訳記事2:本当の真実:鳥の睡眠の必要性 by Pamela Clark

Pamela Clarkさん(獣医師、行動コンサルタント)が2週間に1回発行しているニュースレターの翻訳をさせていただいています。

アメリカでのやり方が100%正しいと言うことではないと思っています。記事を通じて、各ご家庭での環境や生活リズムの中で、様々な性格の鳥さんたちにとって何が最適な暮らしでありどうやったら鳥さんのQOL(生活の質)をあげられるのかのご参考にしていただきながら各ご家庭で応用していただけましたら幸いです。

Pamela Clarkさんのホームページ

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『本当の真実:鳥の睡眠の必要性』  2018.5.21

「鳥は毎晩10〜12時間の連続した睡眠が必要です!」

あなたはこれを何回聞いたことがありますか?

この主題を研究するにあたり、ここにコピーしたこの文がそのままの言葉で、多くのウェブサイトで無限に繰り返されていることを発見しました。

スタンダードな定説への疑問

私はこの声明の妥当性に疑問を呈します。第一に、多様な種に適用するにはかなり広範囲な一般化であるということ。第二に、鳥に関しては私は「一般化をひどく嫌う派」です。

第三に、日照時間と睡眠の必要性は、ほとんどの議論で混乱し、問題の論点を曖昧にさせているように見えました。最後に、私は30年近く大型の鳥と一緒に暮らしていますが、10〜12時間の中断することがない睡眠を鳥たちに提供したことはありません。私の鳥たちは不十分な休息が影響で病気になったり問題行動を引き起こしたりしたことはありません。

この公言された必要性について、最もよく与えられる理由は、ほとんどのオウムは赤道領域を生息地としていることから、24時間の中で約12時間日光を浴び、12時間は暗闇であるということに由来しているようです。さらに、野生のオウムの観察者は、太陽が沈んだ直後に鳥たちは休息を開始すると報告しています。したがって、オウムは夜に約10〜12時間の睡眠を必要としなければならないという議論が導かれているということになります。しかし、これは論理的な議論と言えるのでしょうか。

まず、緯線と赤道がはっきりと記された世界地図(ここでは赤)を調べると、赤道の上と下の両方の地域が数多くの鳥の生息地となっていることがわかります。例えば、オキナインコはもともと、赤道より45度下、赤道と南極のほぼ半分に位置するアルゼンチンの地域で同定されました(Forshaw 1977、442)。

第二に、広範囲を旅して鳥に精通している人々によると、野生下では鳥は暗くもなく静かでもない場所にいると一般的に言われています。夜のほとんどの時間、月は夜空をある程度照らし、夜行性の動物も同様に動き回ります。これは、落ち着いた睡眠のために鳥が完全に暗くて静かな環境でなければならないという繰り返しのアドバイスを否定するようです。

私はまた、鳥が「怒りっぽくてイライラしている」、すなわち、睡眠時間が短いことで咬みつきやすくなるということも繰り返し述べられていることに気付きました(Womach, 2012)。十分な睡眠を取っていないことによって、鳥は「怒りっぽい」という仮定があります。私たち人間が睡眠不足から怒りっぽくなる傾向があるのであれば、これは鳥にも当てはまるはずです。しかし、人間と鳥は大きく異なる生物です。もし、鳥が「怒りっぽい」状態で従順でないなら、疲労が関係しているのではなく、トレーニング不足を反映している可能性が高くなります。よくトレーニングを受けた鳥であれば、疲れていようがいまいが、合図でステップアップなどの反応を示してくれるでしょう。

鳥の睡眠に関する科学に基づく根拠

ここでは表面上を見るのではなく、鳥の睡眠に関する興味をそそる科学的情報を見て、これはこの議論に役立つでしょう。第一に、鳥は長時間にわたってレム睡眠(最も深い睡眠状態)を維持しないように見えます。鳥類学ハンドブックに “...ほとんどの哺乳類とは異なり、レム睡眠期間は鳥類では短く、一部の種では潜在的な捕食者に対して警戒するために睡眠が頻繁に中断される。”と記載されています(Lovette 2016, 254)。

さらに、鳥類の睡眠研究では、すべての鳥類およびイルカのようないくつかの水生哺乳類が、一度に脳の半分だけで眠る能力を有することを証明しています。

「鳥の視覚系は、脳の半分に交差している。すなわち、各眼からのニューロンは、脳の反対側に伝わる。夜の間、半分の脳の睡眠を交互に変えることによって、これらの鳥は、片側の目を常に開けて捕食者に注意を払うことができて、同時に必要な脳の休息を得て、おそらく夢を見ているかもしれない」(Lovette 2016,254)。鳥は、捕食者から身を守るためにこの睡眠システムを進化させてきたのです。これは、よく眠るためには中断することなく、暗い環境でなければならないという標準的なアドバイスに重大な疑念を投げかけています。

また、渡り鳥が飛行している間に眠ることができるということが、現在の研究によって証明されています。シロハラアマツバメは一度に200日間空中に留まり、睡眠を含むすべての重要な生理学的プロセスを飛行中に達成できることを示唆しています。さらに睡眠は、移動および繁殖の間にいくつかの種において時々厳しく制限されることもあります。(Rattenborg et al, 2016)

就塒(鳥がねぐらにつくこと) vs 睡眠

鳥類学のケンブリッジ百科事典では、就塒と睡眠は2つの別々の活動として説明していますが、一方は他方につながっています。“すべての鳥が眠り、すべての鳥がねぐらにつく。これらの2つの用語はしばしば同じ意味で使われているが、実際には異なる意味を持っている。”鳥がねぐらについた時、これは単に眠る場所に移動したことを意味します。

いったんねぐらに入れば、睡眠はせずに羽繕いをしたり休んだり、群れのメンバーと相互に関わることを含む様々な行動に従事することができます。一日の長さに最も直接的に合致するのはねぐらに戻る時間とねぐらから出発する時間です。睡眠の長さはあまり関係してきません。(Brooke and Birkhead 1991, 145).  “ほとんどの鳥は、24時間中のおよそ8時間の睡眠サイクルだが、睡眠量に大きなばらつきがあり、同じ鳥種でさえも大きな季節変動があるかもしれない”(Brooke and Birkhead 1991、148)。この情報は、鳥は暗闇の長さとほぼ等しい時間、ねぐらにいることがありますが、必ずしもこの時間を通して眠っているとは限らないということを提言しています。

過度な睡眠はヨウムの羽毛障害行動(Feather Damaging Behavior)の危険因子に

もう一つの興味深い発見は、まったく異なる情報源から来ています。数年前にイ