【ご報告】第1回ワークショップ(食事編・おいで編)
5月21日にふわふわインコさん(佐世保にある鳥カフェ)にて、第1回目となるワークショップを開催いたしました。そのご報告です。
パソコンの調子が悪く、なかなかブログを更新できずに申し訳ありませんでした。。。
16名の方が参加してくださり、皆様の意識の高さに脱帽しました。
内容は・・・
1)食事について
2)トレーニングの基礎の基礎「おいで」トレーニング
を行いました。
食事については、短い時間でしたので手短にお伝えした形になりましたが、鳥さんの飼い主さんにとってこれからずっと宿題といいますか課題になることは、
「鳥さんの食のバラエティー」
を広げていくことだと思っています。
この中には、
●好きなものランキング
を把握することも大切です。
今は大好きなものでも、いずれ飽きてしまう可能性があります。
また、長い鳥生の中で体調を崩して食欲が落ちてしまう場合もあります。こんな時にきっと獣医師さんから言われるのは「消化のいいものを与えてください」ではないかなと思います。
「消化のいいものって、、、何っ??」
となってしまうのではないかと思いますが、鳥さんにとって消化のいいものとはずばりペレットだと思います。ペレットは、シード類に比べて消化がよく効率的に栄養を吸収することができるからです。しかしながら、普段からペレットを食べ慣れていない鳥さんの場合、突然「これ食べて!消化にいいのよ!」と言われても何のことか分かりませんし、受け入れ難いと思います。
なので、普段からペレットを食べる習慣を身に着けておいてくれるといざという時に本当に助かります。
ワークショップではシード類やペレットのメリットとデメリットをご紹介させていただき、前述したようなペレットを普段から食べてくれる鳥さんになってくれたらいいなということに加えて・・・
1)ペレットには、高いエネルギーが必要な時用のものもある:
換羽期や回復期に、そして体力が落ちている時になど、エネルギー高めのタイプがあるペレットメーカーは以下の通りです。
●ハリソン:常用食⇒アダルトライフタイム
換羽期・回復期⇒ハイポテンシー
●ラウディブッシュ:常用食⇒デイリーメンテナンス
換羽期・回復期⇒ブリーダー/ハイエネルギーブリーダー
2)年齢を重ねていくとどうしても内臓機能が低下してしまいます。現在、日本で手に入る腎臓や肝臓などの処方食は「ラウディブッシュ」なので、このメーカーのペレット(デイリーメンテナンス)を食べ慣れておくといざという時にすんなり受け入れてくれると思います。
シードの中で、粒が細かく胃に負担をかけないのは「燕麦(オーツ麦、オートミールとも呼ばれます)」と言われているので、普段から燕麦を食べてくれる鳥さんになってくれたらいいなと思っています。燕麦は好んで食べてくれる鳥さんが多いと思いますので、ぜひ試していただけたらと思います。
ペレットにはどうしても切り替えられない!という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、粉状にしてシードに振りかけるなどの対策で少しでもペレットの味に慣れてくれたらと思います。
食事全般に言えることですが
お野菜やペレットなどなど「どうせ食べないから」と、与えることを止めてしまうことだけはしていただきたくないなと思っています。
・今は食べなくても、いずれ食べてくれるようになるかもしれません。
・与え方(切り方)を工夫すると食べてくれる場合が多々あります。
・「もう!これキライ!」という態度を見せるかもしれませんが、いわゆるキライなものの存在は鳥さんにとっていい刺激になります。(ストレスがかかり過ぎるほどキライな場合は避けることをお勧めします)

ワークショップの様子を撮り損ねたので、ふわふわインコさんのTwitterから拝借↑
先生役を務めてくれたコザクラインコさんたちはみんな優秀過ぎて、物足りないくらいでした(笑)
コザクレインコさんたち、ご協力ありがとうございました!
鳥専門の病院が少ない(あるいは皆無)地域だからこそ、鳥さんの生活をより健康に、より楽しくしてあげられるような知識と知恵、実践は本当に必要だと考えています。これは一番そばにいる飼い主さんにしかできないことです。さらには、こういう場が飼い主さん同士の繋がりを作っていけることにも大きな意味があると思います。
今後も定期的にワークショップを開催してまいりますので、興味・関心のある方はぜひご参加いただけましたら幸いです。