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マメルリハの瑠璃ちゃん:ケージレイアウト

以前から個別ご相談を利用してくださっている瑠璃ちゃん(マメルリハ)をご紹介させていただきます。

どうも瑠璃ちゃんです!

2016年10月でお迎え丸4年となり、5年目に入ったそうです。瑠璃ちゃんは、里親会でお迎えされた鳥さんです。なので瑠璃ちゃんの年齢はわかりませんが、飼い主さんによるとまだまだ伸びしろがあるのではないかなと期待を込めているとおっしゃっています。そう感じられるのは本当に素敵なことだと思います。

「どうせこのコは」のように人側が勝手に鳥さんの可能性を摘んでしまうことは最も避けたいことです。

瑠璃ちゃんの年齢も分かりませんが、バックグラウンドも不明な鳥さんで、お迎えした当初はとにかく臆病で人には全く慣れていない状況でした。そんな瑠璃ちゃんとより楽しく、より仲良く暮らしていくためにとご相談を受け、飼い主さんは慌てず根気よく続けていらっしゃって、もう4年になるのかととても感慨深いです。

今では、写真を撮ろうとスマホを近づけても全然平気になりました。

そして、手からもご褒美を受け取ってくれるまでに。

人馴れしている鳥さんにとってはできて当たり前のことでも、瑠璃ちゃんにとってここまでできるようになったのは、全て飼い主さんの適切なアプローチのおかげです。

今回は、瑠璃ちゃんのケージレイアウトをご紹介させていただきます。

他の鳥さんのケージレイアウトを見るのは参考になるのではないでしょうか。ただし、ケージレイアウトはそれぞれの鳥さんの動きや性格に合わせる必要があります。なので、あくまでもご参考にしていただけましたら幸いです。

↓2016年11月の様子↓

2016年11月の様子

最初からこのようなレイアウトだったわけではありません。

お迎えした当初はもっとシンプルなレイアウトだったと記憶しています。画像は、お迎えから4年が経過して試行錯誤した成果です。

↓2017年1月の様子↓

2017年1月の様子

↓2017年3月の様子↓

2017年3月の様子

飼い主さん「以前よりケージ内が賑やかになりました。どうでしょうか?しばらくケージの外に吊り下げて見慣れることからやっていますが、受け入れにあまり時間がかからなくなりました。一緒にやれば大丈夫という信頼関係が随分できてきたことを感じています。なので、昨年頃からレイアウト変更や導入するときは、おやつで呼んで動線をみながら決めています。」

「もうこれで完璧!」というゴールはなく、もっといい方法があるんじゃないか、もっと楽しく過ごせるんじゃないか、と常に試行錯誤されている姿がとても素敵だなと感じています。もちろん、飼い主さんは楽しみながら取り組んでいらっしゃいます。

トレーナーはご提案やヒントはお伝えしますが、実際のレイアウトは飼い主さんご自身が考えられたものです。誰よりも、鳥さんを一番近くで観察できるのは飼い主さんだからこそできることだと思います。

↑「私の筆毛ほぐしが下手なのか?嫌がります。ブランコの枠に首を回してカキカキしているようですが、なかなかきれいになりません。赤キビ穂を刺してフォージング、後にはカキカキ用にと思っていますが、なかなかうまく行きません。」

一筋縄ではいかないところが、これも鳥さんの魅力ですね。

「日中回しているようですが…」と飼い主さん。

あれほど臆病だった瑠璃ちゃんが今ではフォージングにも挑戦しているなんて!本当にすごいことだなと感慨深いです。

ケージレイアウトではありませんが・・・

「人参は首を振って飛ばすもの」 という認識の瑠璃ちゃん。

「食べないからと言って、もう与えない」という考えはお勧めできません。

●切り方を工夫する

●生野菜を食べないなら、乾燥野菜で挑戦してみる

●細かくみじん切りにしてシードと一緒に混ぜる(夏場は短時間で回収する必要があります)

などなど工夫していただき、どこかで食べるスイッチが入ってくれるかもしれません。

いろいろ試したけどムリだった!という場合、また日をあけて時々登場させてみることもお勧めします。「もう!これ何??」という思考もとてもいい刺激になります。

臆病な鳥さんや、人(または人の特定の身体の一部)に対して恐怖心を抱いている鳥さんの場合、無理せず慌てず時間をかけてアプローチしていくことになります。この「アプローチ」がとても大切な取り組みだと考えます。

何のアプローチもせずに、「時間が解決してくれる」と思っているだけでは鳥さんとの距離を縮めていくにはとても時間がかかってしまうと思います。

改めてですが、上記のケージレイアウトは瑠璃ちゃんのことをじっくりヒアリングさせていただいた上でご提案させていただき、これを飼い主さんが・・・

◆いろいろ考えて

◆時間をかけて

◆観察して

◆安全面も考慮して

レイアウトしてくださったものです。

足が悪い鳥さんや老齢の鳥さん、発情気味の鳥さん、目が見えなくなった鳥さんなどなど、それぞれの鳥さんの動きに合わせてレイアウトを作り上げていただきたいと思います。

鳥さんの可能性を人が決めつけてしまうのではないということと、適切な方法があるということを一人でも多くの方に知っていただけたらいいなと思っています。

次回も、引き続き瑠璃ちゃんの頑張りを見ていただきたいと思います。

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