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特集記事

トレーニングには不可欠!鳥さんの行動を描写するとは?

鳥さんモチーフの博多人形を製作していらっしゃるまこもさんの豆ちゃんの動画をTwitterで見た時に、確かに何かを訴えているご様子、かわいいなぁ~と思って見てました。そこで、これは鳥さんの行動をクイズにしたら面白いのではないかな~とふと思いつき、まこもさんのご承諾を得て、クイズに出させていただきました。


クイズの内容を改めて掲載しますと…

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行動学やトレーニングに興味関心がある方にちょっとしたクイズです。

まこもさんの豆ちゃん(手前の鳥さん)について観察して行動を正確に描写してみてください。観察はトレーニングを行う上でとても大切な部分です。「行動とは動物が行うことである条件の下観察可能なこと。行動の描写とは誰が見ても同じ事象で、その行動を実際に見ていない人でも正確にイメージできることを言います。」

鳥さんの気持ちに仮説を立てないことが、トレーニングで必要な行動の描写となります。正確に行動を描写することで鳥さんの行動を変える手助けになっていきます。

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頭の中でいろいろと考えて、トライしてくださった方がいらっしゃったら嬉しいです。

あるいは、そんなこと唐突に言われても何言ってるの??という感じだったかな~と、Twitter上での文字数制限がある中では分かりづらいクイズだったかなと反省したりもしています。


動画はコチラ


まずは、「豆ちゃんの行動を描写する」の答えです↓

・2回続けて鳴く。その後、5秒ほど鳴かない。5秒ほど経過したらまた2回続けて鳴くを繰り返している。

・2歩、カメラに向かって歩く。

・視線はカメラ方向。片目で見たり、両目で見たりしている。

・鳴いた直後に、頭の羽毛が一瞬立って、その後すぐおさまる。

・視線を下に落とすこと2回。その後、またカメラ方向を向く。

といった感じでしょうか。


な~んだそんなことか!?という感じではないでしょうか。

これが、トレーニングに取り組む際に必要な観察となります。


ついつい、鳥さんの”気持ち”を考えがちですが、応用行動分析学では

・鳥さんの気持ちは鳥さんにしか分からない。

・鳥さんの気持ちに仮説を立てない。

というのがお約束事となります。(他の犬や猫でも同じです)


私が、スーザン・フリードマン博士が主催する行動学のオンラインコースを受講した際に、最初から最後まで、この「行動を正確に描写する」ことに講師陣からの指摘が入りまくり、考えをシフトするのに日々の訓練が必要でした。

もし、私がこの豆ちゃんの行動を次のようにレポートに書いて、講師陣に提出したとします。


★私「何か飼い主さんに言いたそうにこちらを向いている。」

 ⇒講師陣「はぁ?何か言いたそうってどうして分かるの?」(実際には「はぁ?」などとは言わないと思いますが雰囲気で)


★私「遊ぼうよと言っている。」

 ⇒講師陣「遊ぼうよと言っていると思う行動の根拠は何?鳥語、分かるの?」(本当はもっと親切丁寧に指摘してくれました)


といった回答が返ってくるのが目に見えます。(想像しただけで震えます(冗談です))


対象となる鳥さんの行動を正確に描写することで、この行動の前後の飼い主さんや鳥さんの行動、あるいは鳥さんを取り巻く環境から初めて、「あ~こういうことだったのか!」と鳥さんが本当に望んでいたこと、それこそ訴えたいことを理解できるようになるという感じです。そして、問題行動の改善をしたい場合、ようやく改善点やトレーニング法を導きだせるという手がかりになります。


例えば、豆ちゃんがこの鳴き方や行動をしていた時に、豆ちゃんの気持ちに仮説を立ててしまい、

A. お家に帰りたいの?手にのる?

B. ゴハンがほしいの?ほらどうぞ。

という行動を飼い主さんがした際に、


A. お家に帰りたいの?手にのる?

⇒豆ちゃん「そうじゃない!違う!手!引っ込めて!」と威嚇・攻撃的な行動・手を咬む。⇒飼い主さんが手を引っ込める⇒何度目かのトライで豆ちゃんの希望通りになる⇒豆ちゃん「そうか!希望通りにしたい時は鳴いてアピールするよりも、飼い主さんを咬めば通じるのか!!今度からそうしよう♪」


B. ゴハンがほしいの?ほらどうぞ。

⇒豆ちゃん「これじゃない!お腹減ってない!」とエサの入った容器をちゃぶ台返し!⇒こうなったらテーブルにある物全部ひっくり返してやる!


のような結果になる場合もあり、飼い主さんにとっても知らず知らずに鳥さんに学習をさせてしまったという結果になりかねません。(全ての鳥さんが上述のような経緯をたどる訳ではありません。)